
Movement
プラネットオーシャンのムーブメント
1999年にオメガがコーアクシャル・エスケープメントを発表したとき、時計業界から注目を浴びました。これは、時計製造250年間の歴史の中で、初めて発表された新しい実用的な脱進機といえるものでした。
腕時計に使われる脱進機では、エネルギーを振動子に伝達させることが必要です。このエネルギーによって振動子の振動が保持されます。スイス製レバー脱進機では、アンクルの傾いた面に沿って歯車の歯がスライドします。このスライドによって大きな摩擦が発生し、脱進機を正確に機能させるためには、適切な注油が必要になります。一方、オメガのコーアクシャル・エスケープメントでは、部品の半径方向の衝撃を利用してエネルギーが伝達されます。レバー脱進機のスライドの動きと比べると、接触面が減り、スライドの動きが短いため、脱進機の摩擦が大幅に減ります。このため、潤滑面での摩耗が少なく、メンテナンス間隔が長くなります。
“One thing is good looks, but the most important aspect of every mechanical watch is the movement.”
スイス製レバー脱進機では、時計回り方向、反時計回り方向のどちらの衝撃も、ガンギ車からアンクルを経由して振り座へ間接的に伝達されるため、エネルギーのロスが大きくなります。オメガのコーアクシャル・エスケープメントでは、時計回り方向の衝撃は、ガンギ車の歯によって振り座の振り石に直接伝わります。その結果、コーアクシャル・エスケープメントの機械効率はより高くなり、より安定した精度が得られます。
コーアクシャル・エスケープメントの特徴は、すぐに全てが現れるものではありません。メンテナンス間隔の長さ、長年に渡って維持される優れたクロノメーター性能など、そうした性能はしばらく時を経たのち、きっとその価値を実感いただけるでしょう。
また、この機械式時計製造に革命をもたらしたムーブメントをより深く知りたい方は、オメガのコーアクシャル・テクノロジーについてのムービーもご覧ください。
